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「飲むだけで痩せる」はなぜNG?ダイエット健康食品の景表法・薬機法違反を検証

🎯 この記事のポイント

「飲むだけで痩せる」「食事制限も運動もなしで痩身」——ダイエット系健康食品の広告は、毎年のように景品表示法(優良誤認)の措置命令を受け続けています。実際の事例では、痩身効果をうたう表示の裏付けとなる合理的根拠が示せず、措置命令に至りました。景表法・薬機法の両面からなぜNGなのかを整理し、健康食品でダイエット訴求ができる数少ないパターンまで解説します。

ダイエットは、健康食品の広告で最も需要が大きいテーマのひとつです。だからこそ、行き過ぎた痩身効果の訴求による違反が後を絶ちません。まずは実際の措置命令事例から、何が問題とされたのかを確認します。


措置命令の事例|「摂取するだけで痩せる」訴求

消費者庁は、令和4年4月5日、株式会社W-ENDLESSに対し、同社が供給する味噌汁タイプの食品の表示について、景品表示法第5条第1号(優良誤認)に該当するとして、同法第7条第1項の規定に基づき措置命令を行いました。

広告では、「我慢しない」ボディメイク法として、無理な食事制限や運動をせずに理想の体型になったかのような体験談と画像、「★無理な食事制限ナシ ★辛い運動ナシ」といった記載が用いられていました。消費者庁は、これらの表示が「本件商品を摂取するだけで、含まれる成分の作用により、容易に著しい痩身効果が得られるかのように示すもの」と認定しています。

さらに消費者庁は、景品表示法第7条第2項の規定に基づき、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めました。事業者から資料は提出されたものの、それは表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものとは認められませんでした


薬機法の観点でもNG|「何もしないで痩せる」は効果保証

次のような表現は、健康食品では使えません。

  • 飲むだけで痩せる
  • 食事制限も運動もなしに痩せる

「何もしないで痩せられる」は効果保証とみなされ、医薬品的暗示として薬機法違反にもなります。景品表示法(根拠のない優良誤認)と薬機法(医薬品的暗示)の両面から問題になる、という点を押さえておく必要があります。健康食品×ダイエット訴求は、毎年のように措置命令の対象として指導が入っている領域です。


健康食品でダイエット訴求ができる数少ないパターン

では、健康食品でダイエットを訴求できる余地はどこにあるのか。基本的には、次の2つの方向に限られると考えるべきです。

  • 置き換えによるカロリーコントロール:食事を置き換えるなどして1日の摂取カロリーを抑え、ダイエットにつなげる訴求。
  • 運動を前提としたエネルギー補給:運動を基本として、運動によるカロリー消費をしながら、効率的にエネルギーを補給するという訴求。

この2つ以外の訴求(=摂取するだけで痩せる、成分の作用で脂肪が落ちる等)は難しいと考えるべきです。「食事管理・運動」という消費者側の行動を前提に置くのが、合法的なダイエット訴求の共通点です。事業者は、この枠の中で商品企画・設計と表現を組み立てる必要があります。

✅ ダイエット訴求チェックリスト

  • 「飲むだけ」「食べるだけ」で痩せると示していないか
  • 「食事制限・運動なし」で痩身できると訴求していないか
  • 痩身効果をうたう場合、合理的根拠となる資料を用意できるか
  • 訴求が「置き換え」または「運動+補給」の枠に収まっているか
  • 体験談・ビフォーアフター画像で過度な効果を暗示していないか


よくあるご質問(FAQ)

Q. 体験談やビフォーアフター画像を使うのはNGですか?

使用自体が一律NGではありませんが、「摂取するだけで著しく痩せる」と暗示すると優良誤認になります。効果には食事・運動が前提であることや、体験談の裏付け(効果が得られた人・得られなかった人の割合等)にも注意が必要です。

Q. 成分にダイエット関連の研究があれば書けますか?

成分の一般的な研究があっても、それを「この商品を摂れば痩せる」という効果保証として使うと違反です。機能性表示食品として届け出た場合は、その届出の範囲内でのみ表示できます。

Q.「ダイエットをサポート」ならOKですか?

表現の柔らかさだけでは判断されません。全体として「摂取するだけで痩せる」と受け取られればNGです。食事管理・運動という行動を前提にした文脈になっているかがポイントです。


まとめ

ダイエット系健康食品は需要が大きいぶん、行き過ぎた訴求が毎年摘発されています。「飲むだけで痩せる」「食事制限・運動なしで痩身」は、景表法(根拠なき優良誤認)でも薬機法(医薬品的暗示)でもNG。訴求できるのは、置き換えによるカロリーコントロールか、運動前提のエネルギー補給の2方向が基本です。商品企画の段階から、この枠内で表現を設計しましょう。

ダイエット訴求、その表現で措置命令になりませんか?

「痩せる」「脂肪」「食事制限なし」まわりは、毎年摘発が続く高リスク領域です。専門コンサルタントが、LP・パッケージ・体験談表示を点検し、違反リスクの指摘だけでなく、合法な枠内で訴求力を保つ表現までご提案します。

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※本記事は消費者庁の公表資料等に基づく一般的な情報提供であり、個別事案の適法性を保証するものではありません。最新の運用や個別のご判断については、消費者庁の公表資料をご確認のうえ、専門家にご相談ください。

タグ

#景品表示法 #優良誤認 #ダイエット #健康食品 #薬機法 #措置命令

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